初めての海外旅行で、まず準備しなければいけないのがパスポートです。
色々な書類を準備しなければいけないので、面倒な印象がありますが、一つ一つポイントを抑えて、一発で取得できるようにしましょう。
今回は必要書類の準備~受け取りまでの、パスポート申請の流れを解説していきます。これから初海外に行くために、パスポートを作ろうとしている人は参考にしてみてください。
Contents
1.必要なものをそろえよう!
パスポート申請には以下の4つのものが必要です。それぞれ事前に準備しなければいけないので、入手方法を個別に見ていきましょう。
申請書類一覧
- 戸籍謄本…1通
- パスポート用の写真…1枚
- 一般旅券発行申請書…1通
- 本人確認書類の原本…1点または2点
(運転免許・マイナンバーカード・写真付き住民基本台帳カード→1枚で可)
(健康保険証・写真付き学生証・写真無し住民基本台帳カード→2枚以上で可)
戸籍謄本
戸籍謄本とは、籍を置いている市町村の戸籍原本の写しのことです。氏名・生年月日・家族構成などが書かれています。
戸籍謄本の取得には4つの方法があります。下宿していたりすると、本籍地に住んでいない場合もありますよね。そんなときには代理人に頼んだり、取り寄せることができるんです。順に詳しく見ていきましょう。
- 本人が直接役所に行く
- 代理人が直接役所にいく
- 郵送で取り寄せる
- コンビニで発行する
1.本人が直接役所に行く場合
本籍地のある役所に行って、窓口で戸籍謄本を申請します。本籍地に住んでいる場合は、この方法が一番早いですね。基本的には市民課の窓口に行けば対応してくれます。
用意するものは、以下の3点です。
- 印鑑(シャチハタ可)
- 本人確認書類
(運転免許・マイナンバーカード・写真付き住民基本台帳カード→1枚で可)
(健康保険証・写真付き学生証・写真無し住民基本台帳カード→2枚以上で可 - 手数料450円
2.代理人が直接役所に行く場合
本人が本籍地に住んでなかったり、忙しくていけない場合は代理人を立てることができます。両親・祖父母などの家族が申請する場合は必要ありませんが、それ以外の人が申請する場合は委任状が必要になります。
3.郵送で取り寄せる場合
本籍地が遠くて取りに行けない場合は、役所に必要書類を送ることで、戸籍謄本を取り寄せることができます。その場合は以下の物が必要になります。
- 請求書(各役所のホームページからダウンロードして印刷)
- 本人確認書類のコピー
- 手数料分の定額小為替(郵便局で購入)
- 切手を貼った返信用封筒
4.コンビニで発行する場合
マイナンバーカードか住民基本台帳があればコンビニのマルチコピー機でも発行することができます。時間帯や場所を選ばずに取得できて便利ですが、全ての市町村で利用できるわけではないので、注意してください。
パスポート用の写真
戸籍謄本の取得と同時に、パスポートの写真を取りに行きましょう。
大きさ 縦45㎜×横35㎜
規格
- 6カ月以内に撮影したもの
- 影のないもの
- 眼鏡のレンズに光が反射していないこと
- 前髪などにより、顔の器官や輪郭が隠れていないこと
- 平常の顔と著しく異ならない物(必要以上に歯が見えているのは不可)
などなど
一見当たりまえのように見えますが、私の姉は前髪で輪郭が見えにくいという理由で却下され、友達の場合は「笑っている」という理由で通りませんでした。
証明写真ボックスでも撮れますが、確実性を取るなら写真屋さんで撮ってもらった方が良いですね。
また、できるだけ普段と同じような髪色・雰囲気で取った方が入国審査の際に楽です。昔は金髪で、今は黒髪の友人は、写真と雰囲気が違うと指摘され、よく質問されています。
一般旅券発行申請書
パスポート発券申請書は、「ダウンロード申請書」と「手書きの申請書」の2種類が使用できます。
手書きの申請書は各都道府県の旅券事務所や役場で配布されています。当日に申請場所で入手することもできるので、申請の際に時間がない人や、家でどうしても書きたい人以外は、事前に入手する必要はありません。
事前に作っていきたい場合はこちらからダウンロードできます。ブラウザ上で必要事項を記入して、それをプリンターで印刷し、署名欄を記入すれば、そのまま申請書として利用可能です。
2.申請場所に行こう!
必要書類がそろったら、いよいよ申請をしにいきましょう。
パスポートの申請は、住民登録をしている都道府県の発券窓口に行く必要があります。各都道府県には複数の発券窓口がありますが、その都道府県内ならどこに行ってもかまいません。たいていの窓口は平日の日中にしか開いていないので注意してください。
申請の費用は、受け取る前に払うので、申請時にお金は必要ありません。
本人が忙しくて申請しに行けない場合は、代理人をたてることができます。その場合は、事前に申請書を入手して、申請書内の委任申出書という欄に記入が必要です。
また申請者本人が申請に必要な書類および、代理人自身の身元確認所の原本が必要になります。
近くに住んでいる人が申請するなら簡単ですが、遠方の家族などに頼むとなると、署名した申請書・自分の免許証・マイナンバーカードの原本などを郵送する必要があるので、ちょっと大変かもしれません。
3.パスポートを受け取りに行こう!
パスポートの申請をして受け取るまでには、土日祝日を除いて6~8日かかります。受け取り予定日は、申請時に渡される「一般旅券引換証」に記載されていますよ。
受け取りに必要な物は2つだけです。
- 一般旅券引換所(受領証)
- 印紙を買うためのお金
※パスポートの受け取りは本人のみ可で、代理人は不可です。
※受け取り場所は申請した所と同じです。
印紙にかかる料金は?
パスポートを申請する前に、申請の時にもらった受領証に収入印紙を貼る必要があります。どちらの収入印紙も窓口のある役場や事務所で買えるので、事前に準備する必要はありません。
都道府県収入印紙 | 収入印紙 | 合計 | |
10年版パスポート | 2000円 | 14000円 | 16000円 |
5年版パスポート | 2000円 | 9000円 | 11000円 |
受け取った後は
受領証に印紙を貼って、窓口でパスポートを受け取ったら、最後のページの所持人記入欄を記入しておきましょう。記入欄を埋めることで身分証明書として使用できたり、もしもの際の連絡先確認として重要になります。
旅行まで日にちがある場合は、パスポートを適切な方法で管理しておいてください。
- 防虫剤と一緒にしない→変色して、入出国時の審査でトラブルになる可能性があります。
- 長時間テレビやPCの上に置かない→内蔵のICチップが壊れます。
- 誤って洗濯しない→たまにやらかす人がいる。
4パスポート申請の流れまとめ
ややこしそうな感じはしますが、事前に準備する書類は実質、戸籍謄本と写真だけなので、そこまで大変ではありません。
戸籍と住んでいる場所が異なる場合は面倒なところもありますが、代理人を立てたり、取り寄せたりして対応しましょう。
申請してからは通常で6~8日、年末年始では10日程度かかる場合もあるので、渡航予定がある方は早めに申請したほうがいいですね。
以上、海外旅行の最初の準備「パスポート申請」の流れまとめでした。
この記事がパスポート取得のお役に立てれば幸いです。
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