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日本3大カルストに行ってみた!その感想と比較

去年の9月に西日本旅行に行ってきました。その時に絶対回りたかったのが,
日本三大カルストです。

あまり有名ではありませんが、筆者はこの内の1つの秋吉台に前から行きたかったんですよね。きっかけは、蟲師というアニメです。筆の海という話があるのですが、そこで秋吉台をモデルにした場所が描かれているのです。

白い岩が点在する、広大な草原の景色を見た瞬間に一目惚れしました。あまりに爽やかで綺麗すぎて。

それで旅行ルートに組み込んだわけですが、実際に行ってみてどうだったのか?

他の2つのカルスト地帯と比較しながら紹介していこうと思います。
3つのカルスト台地の違いを知りたい人は、良かったら参考にしてみてください。

日本三大カルストとは

そもそもカルスト台地とは、
石灰岩などの水に溶けやすい岩でできた大地が、水に侵食されてできた地形のことです。

そして水に溶かされた石灰岩によって作られた空洞に鍾乳洞ができます。
だからカルスト台地の地下には鍾乳洞があることが多いんですね。

またカルスト台地は、水はけが良いため森林が発達しにくいです。そのためカルスト台地には、草原などの明るい環境を好む植物が生えています。

基本的にはススキを中心に、キキョウやフジバカマなどの美しい秋の七草も見られますよ。

そして日本三大カルストとは、福岡の平尾台高知と愛媛の県境にある四国カルスト山口県の秋吉台のことを指します。

3大カルストの詳細な基準は、存在しないようですが、日本全国にあるカルスト台地の中でも大規模かつ、地表から石灰岩が見られやすいこれらのカルスト台地が選ばれたのだと考えられます。

1.四国カルスト


まず高知と愛媛の境にある四国カルストから紹介します。こちらは、他2つと比べると圧倒的に小さいです。バイクで走ると一瞬で終わります。まず往復必至ですね。

しかし、個人的には3つの中で一番好きです。なぜかというと、石灰岩の細かさ、岩の密度が一番だからです。広い草原に大きな岩がポツポツあるよりも、小さな範囲にたくさんの白岩がある方が美しく見えます。

また、場所が標高約1400mの尾根にあります。こんなに景色の良い尾根沿いを走れる道はそうそう無いでしょう。山の上の爽やかな空気を吸いながらバイクで走れば、この上なく爽快です。

他には、牛が放牧してあるのも他には無い特徴ですね。その牛乳で作ったソフトクリームは、四国カルストから20分ほど行ったところにある「ミルク園」という所で食べられます。

現地には「天狗荘」と「姫鶴荘」という宿泊施設があるので、泊りで行くのも可能です。どちらにもテントサイトがあるので、キャンプもできますよ。一張500円程度で使えるので、節約派の方にもオススメです。

また標高が高く、光害の影響を受けにくいことから星空が綺麗な事でも有名です。晴れた日の夜には天の川も見られ、春と秋の早朝には雲海が見られるそうです。四国カルストを100%楽しむなら、泊まりがけで行くべきですね。

まとめると、他2つに比べて規模は断トツで小さいが、景色としての質はトップである、という感じです。
※山の上で天気が変わりやすく、雨率が高いようなので要注意

2.平尾台


こちらは福岡県にあるカルストです。規模は四国カルストよりは大きいですが、秋吉台には遠く及びません。

そこそこ岩が集まって見える場所もあって、私がイメージしていたカルスト台地はここでした(緑の草原に白い岩が不規則に転がっている感じ)。

草原の中には遊歩道が整備されていて、いざ歩いていくと意外と広かったです。爽やかで居心地よい場所だったので、3時間もだらだらと過ごしてしまいました。そんなのんびりとした雰囲気の場所です。

また、筆者は早朝到着で行けなかったのですが、千仏鍾乳洞という鍾乳洞もあります。9時~開いているので興味のある方はぜひ。

まとめると景色としての質も高く、秋吉台ほど大きくないので回るには程よい大きさ、という感じです。

3.秋吉台


最後は山口にある日本最大級のカルスト台地、秋吉台です。ここの規模は他2つとはくらべものになりません。どこまでも草原が続いているような感じです。まさに日本にいることを忘れさせてくれるような光景ですね。

平尾台行ったときには、「蟲師で見たのはここだ!」と思いましたが、どこまでもつづく草原の風景はやはり秋吉台でした。

個人的に残念だったことは、草丈が他より高めで草原感が一番弱かったことです。時期的なものもあるのかもしれませんが、草原というよりは草むらという感じでした。

また、ほか2つに比べて地表に見える白い石灰岩が少なく、密度も小さいように感じられました。規模が大きいので見どころが分散している感じです。

ただここには、秋芳洞という鍾乳洞があります。約1キロの観光路を歩きながら、様々な形に変化した石灰岩を見ることができます。中でも百枚皿という石灰棚は必見です。岩の性質と水の力だけで、こんなものができるなんてすごいですよね。


秋芳洞付近では、湧き水を見られる場所も複数あります。その中でも有名なのは別府弁天池という所です。透き通ったコバルトブルーが美しいですね。
ここの湧き水は無料で持って帰ることもできますよ。

秋吉台周辺には、石を売っているお土産屋さんなんかも多くて、お土産探すのも楽しいです。ほかの2つと比べてしっかり観光地化されている感じですね。
まとめると、断トツで広大鍾乳洞や池も必見という感じです。

まとめ

以上が、日本三大カルストの紹介でした。
個人的には蟲師のあの風景を見られたり、レアな植物見つけられたりと大満足です。

日本だとなかなか開けた草原というのは多くない(少なくとも筆者の周りは山だらけです)と思うので、非日常感を感じに行くにはぴったりの場所ですね。

実際に行ってみると、同じカルスト台地でもそれぞれにちゃんと特徴があることが分かりました。なので1つ2つ行ったことがある人も、全部回ってみる価値はあると思いますよ。

ぜひ日本の3大カルストを制覇してみましょう!

 

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