「ドミトリーとは何か?」
家族旅行以外に行ったことがなかった私は、ドミトリーが何なのか知りませんでした。
しかし東南アジア一人旅の計画を立てているときに、貧乏人はドミトリーに泊まるのが一般的だということを知ります。実際に貧乏な私は、その2カ月の旅行中のほとんどをドミトリーで泊まりました。
今回はドミトリーとはどのような場所なのかを、泊まった感想を交えながら紹介します。
実際に泊まってみると困ったこともたくさんあったので、これからドミトリーに泊まろうとしている人は参考にしてください。
Contents
ドミトリールームとは?ベッドはどんな感じ?
ドミトリーとは、1つの部屋を他人と共有する部屋のことです。
一般的には1つの部屋の中に、ベットが複数置いてあります。二段ベッドが2つしかないような小さな部屋から、15個くらい置いてあるような大きな部屋まで様々です。カプセルホテルのように横穴式になっているところもあります。
男女別の部屋になっている場合も多く、もちろんトイレやシャワーは共同です。部屋の中についていることもあれば、他のドミトリールームと共同になっている場合もあります。
シーツやタオルケットは用意されていることもありますが、自分で敷くことが多いです。普通のホテルに比べるとセルフのサービスが多い印象ですね。
ドミトリーに泊まるメリット
まずとにかく安いです。個室の半額以下で泊まれるところも多く、東南アジアなら200~600円で一泊する事ができました。
また宿泊者同士が接する機会が多くなるため、お話できる機会が増えます。そこから有益な情報を得られたり、乗り物をシェアする事になったり、一人旅には良い情報収集の場になりますよ。
プラシバシーは確保されるのか?
見ず知らずの他人と部屋を共有するということで、人の目が気になるという方もいるかもしれません。
しかし、大丈夫です。ベッドにカーテンがついているところもあります。
カーテンが無くても、ベットの距離が空いていたり、カプセルホテルのように横穴式になっている場合や、ベッド間にロッカーが置いてあるような所では人の目は気になりません。
カーテンが無くて、どうしても欲しいときは、ベッドの骨組みの所に洗濯ばさみで洗濯物やバスタオルを干せば、パーテーションが出来上がります。
ドミトリーに泊まる時の注意点
1.荷物管理をしっかりとする
個室ではないので、貴重品を置き去りにしてはいけません。フロントに預けるか、ロッカーに入れて南京錠をかけましょう。また、鞄にも南京錠をかけて、ベッドの柱等に固定しておくと安心です。
2.むやみに電気をつけない
ナイトマーケット等へ行って、帰りが遅くなることもあると思います。そんな時でも寝ている人がいるかもしれないので、電気が消えていれば、つけないようにしましょう。
同じ部屋の人に、次の日が早いのでつけないでねと直接言われた事もありました。
ただ、つけなければけっこう暗いと思うので、懐中電灯やヘッドライトがあると便利です。スマホの明かりを水を入れたペットボトルの下に入れると、光を大きく反射させることができて、だいぶ明るくなりますよ。
3.静かにする
当たり前の事のようですが、意外とうるさいこともあります。
一度、深夜にもかかわらずあまりにもうるさい外国人のグループがいたことがありました。それで宿のオーナーが怒って、そのグループを追い出したんです。
公共の場なので、夜間は音の出る作業を控えるなどの配慮をしましょう。圧縮袋などのビニール袋は何気に音が出るので気を使います。
実際にあった困った話
1.お湯が出ない
安い宿でたまにあることですが、お湯が出ない事があります。そんなときは、他の部屋や階のシャワー使ってみましょう。そうすると、お湯が出る場所を見つけられたりします。
また特定のボタンを押すと時間制限付でお湯が出る所もありました。最初の部屋案内の時に言ってくれると思うので、しっかりと聞くことが大事です。流量が少なかったり、ぬるいのは、値段相応だと思ってあきらめるしかないですけどね。
2.隣がカラオケバー
ベトナムの宿で、一晩中誰かの歌声が聞こえてくる宿がありました。遠くなら良いですが、すぐ隣の部屋だったのでうるさかったです。耳栓なんかを一つくらい持っていくのも良いかもしれませんね。
3.虫がわいている
紹介された部屋でベッド選んだ時には気づかなかったのですが、ベッドの上の食べ残しに蟻の行列ができている事がありました。宿自体が古い感じだと、蜘蛛やよく分からない虫がベッドの回りを歩いている事があります。虫嫌いな方には、厳しい環境の所もあるということですね。
4.なんかチクチクする
とある宿に泊まった際、ベッドで寝ているとなんかチクチクする事がありました。恐らく虫かなと思いますが、次の日にはシーツに触れていた部分に赤い発疹ができてしまいました。
特に気にせず寝ていましたが、中には南京虫がいる場合もあるので注意が必要です。
5.フロントに人が居ない
基本的にフロントに人がいないことも多いです。来たときは待っていれば来ると思いますが、困るのは出ていくときです。
朝早く列車やバスに乗りたい。でもまだ金払ってない。オーナーいつ来るんだろう…
というふうに、オーナー待ちでバスに乗り遅れたら洒落にならないので、前日に払っておくか、次の朝早く出ることを伝えておきましょう。
逆に先払いした場合でオーナーが見つからないから、何も言わずに出ていっても問題はありません。ただ、鍵を返したり、デポジットを返してもらうのは忘れないようにしましょう。
連泊を伝えるのはメモでもかまいませんが、空きがなかった場合が怖いので直接言う方が良いです。
6.遅すぎて入れない
カンボジアの宿に泊まったときの事。色々やっていたら、帰りが夜の3時になったことがありました。いざ帰ってみると門扉が固く閉ざされて、入れる気配では無かったので、近くの24時間営業のコンビニで朝を待ちました。
3時はやりすぎだと思いますが、12時くらいで閉めてしまうところもあるみたいなので注意が必要です。到着が遅れる際にも連絡を入れておくと安心ですね。
7.遅すぎてシャワー・台所が使えない
宿によってはシャワーや台所の使える時間が決まっているところがあります。
一度、宿への到着が深夜になったことがあり、食材は持っていましたが自炊できず、深夜に空いている店を探した事があります。
禁止されていない所なら、深夜でも静かーに料理すれば問題ないと思いますが、決められていたらどうしようもありません。でも深夜に音を出すのは悪いので、シャワーや台所は使えないと考えた方が良いですね。早朝も同じです。
8.水回りやキッチンが混む
人数に対してシャワーや台所が少ない場合は混みます。夕方が混雑しやすいので、時間をずらすなど工夫しましょう。特にキッチンは混みがちなので、パスタを細かく折って事前に水に浸けておいたり、お湯もポットで沸かしてから入れるなどするとだいぶ時短になります。
ドミトリー宿の選び方
筆者の場合は、事前に予約していった事が多かったのです。その際には、口コミを参考にしました。シャワーの水、清潔さ、水回りの混み具合、店員の態度、騒音環境などなど、参考にできる所がたくさんあります。
実際に行ってから決めるときには、部屋を見せてもらってから決めるのも良いですね。
また何気に立地も重要です。到着日には到着地点の近くに、出発日前には利用するバス停や駅の近くに泊まると便利です。
夜あまり動きたくない場合は、ナイトマーケットやコンビニ等、飲食店の近くに泊まると良いですね。
ドミトリーとは?注意点と泊まった感想まとめ
- ドミトリーでは一つの部屋を他人と共有する
- とにかく安いのがメリット
- 他人への配慮に関して注意が必要
- そこそこ困ることもある
以上が、ドミトリーについてでした。書いてきた内容では、ドミトリー=安宿という扱いをしていますが、綺麗なドミトリーもたくさんあるので誤解なきようにしてください。
そんなに気にしすぎることはありませんが、個室とは異なる特有の問題や注意があるので、初めて泊まる方は頭の片隅に覚えておきましょう。
この記事がドミトリーのことを知るのにお役に立てたらうれしいです。
海外で一人旅をしてみたい!という人へ、
行き先決定~当日の飛行機の乗り方まで、必要な全手順をまとめました。
ネットサーフィンしまくって収集する必要のある情報をキュッとまとめたので、良かったら活用してみてくださいね。