滋賀

琵琶湖博物館のレストランでブラックバスを食べよう!店舗情報まとめ

皆さんはブラックバスを食べたことがありますか?

ブラックバスと言えば、日本で増殖している外来魚という認識くらいしかないかもしれませんが、実はもともとは食用で持ち込まれた魚なんです

実際に原産地のアメリカでは、ちゃんとした水産資源としてフライやムニエルとして食べられています。私も滋賀県在住ですから、ブラックバスを食べたことがあります。

そのへんの池で獲れたものだったので多少の生臭さはありましたが、白身の淡白で美味な魚でした。分類的にはスズキの仲間なので、味もスズキを食べているような感じです。

そんなブラックバスなんですが、実は滋賀県内で食べられるレストランがあります。
その名も「にほのうみ」!

マザーレイクの名を冠したそのレストランがあるのは、滋賀県立琵琶湖博物館の中です。外来魚駆除に積極的に取り組んでいる博物館なので、バスを食べて駆除しようというスタンスも理解できますね。

今回は全国でも珍しいであろう、ブラックバスを食べられるレストランの店舗情報を紹介します。バス以外にも、琵琶湖固有種のビワマスや、地元の近江牛を使ったメニューなんかもあるので要チェックですよ。

琵琶湖博物館とは水族館みたいな所

初めに少しだけ琵琶湖博物館について紹介しておきます。琵琶湖博物館は、琵琶湖の周りの自然環境や人々の暮らしを学ぶことができる博物館です。

環境問題や歴史を学べるだけではその辺の博物館と変わりませんが、この博物館ではチョウザメビワコオオナマズなどの様々な魚を見ることができます。その規模は、淡水魚の展示面積の中で日本最大級です。

見られるのは魚だけではありません。ここにはアザラシもいます。琵琶湖が古代湖なので、そのつながりでロシアの古代湖であるバイカル湖にいるバイカルアザラシが展示されているそうです。

広大な飼育スペースや、アザラシの飼育などを考えると、博物館というよりも水族館という感じですよね。私も琵琶博には何回か行ったことがあるのですが、ほとんど魚を見に行くようなものです。巨大なビワコオオナマズや、カイツブリという鳥とチョウザメの餌付けショーなど、見どころがいくつかあります。

そんな水族館で存分にお魚を見て、お腹が空いたころに行きたいのが博物館の中にあるレストラン「にほのうみ」ですね。

琵琶湖博物館のレストラン「におのうみ」

におのうみと言われても、滋賀県民以外なら知らない人が多いと思います。「にほ」とはカイツブリという鳥の別名です。昔の琵琶湖にはこの鳥がたくさんいたので、琵琶湖は「にほのうみ」と呼ばれていました。

現在でもカイツブリは滋賀県の県鳥になっていて、様々なお土産品やテレビ番組のマスコットキャラクターのモチーフになっています。まさに滋賀のシンボルですね。先述しましたが、この琵琶湖博物館でも飼育されているのでぜひチェックしてみてください。小さくてかわいい鳥ですよ。

レストランは、琵琶湖博物館の入り口から入って左側の奥にあるのですが、大きいのでひとまず行けば確実に分かります。

通常通り博物館に入るには750円かかりますが、レストランのみの利用なら無料で入館可能です。チャリダーさんなら駐車料金もかからないので、ビワイチがてらによってみてもいいですね。

ただし車で来る場合には、博物館利用者以外だと550円の駐車料金がかかるので注意しましょう。

にほのうみのメニューをご紹介!

琵琶博やらカイツブリやらの説明が長かったかもしれませんが、ここからは「にほのうみ」のメニューの中から、主要な物をいくつかピックアップして紹介します。どれも琵琶湖博物館らしい独特な料理ですよ。

1.琵琶湖カレー


やっぱり滋賀県民は琵琶湖が大好きです。ご飯の形が琵琶湖型になっています!琵琶湖をどこから破壊するかもあなたの自由ですよ(笑)

このカレーはご飯の形だけでなく、ルーにもこだわっています。地元の農業学校とのコラボによって作られたのですが、彼ら自作のマーマレードの風味とカレーのスパイスのバランスをグラム単位で調整して、どちらの風味も楽しめる絶妙な比率を研究したそうです。使う野菜にも地元の近江米や愛彩菜(わさび菜の一種)などを用いて、滋賀県産にもこだわっています。

カレーの隠し味にはちみつを入れると美味しいって言いますけど、マーマーレードが入るとどんな味になるんでしょうね。どちらの風味も楽しめるって言うんだから、スパイシーな旨味の中に、爽やかな甘みや苦みを感じるといったところでしょうか。ぜひ試してみたいですね。

びわ湖カレー
税込み1080円
+150円で大盛にできます。その場合は琵琶湖が二つに増えますが、ルーのお替わりは無いのでご注意ください。

 

2.近江牛うどん定食


出典:におのうみ公式ホームページ

滋賀が誇る和牛、近江牛を使ったうどんです。炊き込みご飯・小鉢・香の物とのセットなので、お腹も満足する定食ですね。

近江牛と言えば松阪牛・神戸牛と並ぶ日本三大和牛の一つで、肉質がきめ細かく・脂が甘いのが特徴です。そんな近江牛の脂が溶けた贅沢な汁なんて、考えただけで美味しいこと間違いないですね。

にほのうみでは近江牛うどん定食以外にも、近江牛コロッケ・近江牛とじ丼・ローストビーフなどのメニューもあるので、そちらもオススメです。

近江牛うどん定食
(近江牛うどん、炊き込みご飯、小鉢、香の物)
税込み1250円

近江牛コロッケ定食
(近江牛コロッケ、サラダ、かけそば、ご飯、小鉢、香の物)
税込み1240円

※いずれもそば/うどんの変更が可能です。

4.湖の幸の天丼


数あるメニューの中でも最も私がオススメしたのが、こちらの湖の幸の天丼です。この天丼には、ビワマスとブラックバス2種類の天ぷらが乗っています。ひとまずここで食べるべき2種類が入っているので、迷ったらこれにしておけばOKです。

ビワマスという魚は聞きなれない方がいるかもしれませんが、琵琶湖にしかいないサケの仲間です。味は上品なサーモンといった感じで美味ですが、滋賀以外ではほとんど流通していませんね。

バスに関してはスズキのような味で美味なのですが、やはりもともとは臭みがあるようで、オリジナルのハーブ塩を使った独特の調理が施されているそうです。

口コミを見る限りだと美味しかったという評価しか見られないので、そのへんの川にいるような魚がプロの手によってどんな味に変化するのか気になります。

ビワマスもブラックバスも他の所ではなかなか食べられないので、琵琶湖博物館に来たらぜひ食べておきましょう。

湖の幸の天丼
(味噌汁、香の物付き)
税込み1030円

※+200円で味噌汁を小うどんに変更可能です。

 

5.ナマズの天ぷら


ビワマスもブラックバスも紹介したし、このまま終わっても良かったのですが、もう一種おもしろい魚料理を紹介します。ナマズの天ぷらです。

ナマズもなかなか食べられないものですが、こちらもくせが無くて淡白な味です。私も食べたことがありますが、ふつうの白身のお魚のようで美味でした。その辺にいるナマズは泥臭さもありますが、この料理ではベトナム産のナマズが使われているそうです。

口コミを見ていると、特にナマズがうまかったという評価が多いので興味のある方はぜひ試してみましょう。

湖国御前
(小鮎の南蛮漬け、ナマズ天ぷら、炊き合わせ、鴨ロース、海老豆、ごりの佃煮、季節のご飯、シジミの味噌汁、香の物、うばがもち)
※ごりとは淡水のハゼの仲間の魚です。
※うばがもちとは、餅をこしあんで包んだ滋賀県の伝統的な和菓子です。

税込み1430円(要予約

「にほのうみ」店舗情報

総席数 約80席

休館日 月曜日

営業時間
10:30~17:00
お食事 11:00~16:00

琵琶湖博物館 アクセス

名神「栗東IC」から約30分、名神「瀬田西IC」または新名神「草津田上IC」から約35分です。ひとまず西へ向かって湖岸道路に出でしまえば、方向を間違えない限りたどり着けます。博物館を利用する場合は受付で駐車無料券をもらえるので、駐車料金はかかりません。

公共交通で行く場合はバスと電車を使ってください。
JR草津駅「西口」2番乗り場から、近江鉄道バス・びわこ博物館行に乗り、約25分で到着します。

 

〆:琵琶湖博物館のレストランで湖の魚を味わおう!

近江牛~ビワマスまで、滋賀県の名産品をぎゅっと食べられるレストランでした。
中でもナマズやブラックバスは珍しいのでぜひ食べておきたいですね。

現在、滋賀県では外来魚を減らす活動を推進しています。一度釣ったバスを再放流できない条例を作ったほどです。もちろん活動で獲られたバスはそのまま駆除されてしまうわけですが、ここのように食べることで駆除することができるならいいことですよね。

今回はメニューの一部のみを紹介しましたが、他にもパフェやケーキなどのデザートも提供しているので、博物館で疲れたらカフェのような感じで休憩がてらに寄ってみましょう。メニューはころころ変わるようで、夏場はバスを使ったハンバーガーが販売されたりもするらしいです。

琵琶湖博物館に行ったら、ぜひ琵琶湖のお魚を見てから、レストランでお魚を食べてみましょう。生態を知ってから食べる魚は一味違うかもしれませんよ。
以上、琵琶湖博物館のレストランまとめでした!

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