去年の9月に夏休みの1か月間ほどを使って、東欧周遊旅行に行ってきました!
東ヨーロッパは西ヨーロッパと比べるとマイナーで、正直何があるの?ってよく聞かれますが、実際には穏やかな雰囲気が魅力的で素敵な国々が多いです。発展途上のヨーロッパを見たい方にはオススメですね。
今回は実際に行ってみたそれぞれの国の治安・物価・英語は通じるのか・食事などについてまとめてみました。
これから東欧諸国に興味がある人や旅行に行こうとされている方は参考にしてみてください。
Contents
東欧の物価・治安・観光情報まとめ
1.トルコの治安・物価・観光情報
厳密にはヨーロッパではないけれど、東欧旅行するなら隣なのでぜひ行くべき国。回ったのは、イスタンブール、カッパドキア、パムッカレの3つです。
治安
カッパドキアは夜に出歩いてもほぼ問題ないくらい平和だと感じました。というかギョレメの町はほとんど観光客しかいないイメージです。パムッカレもぼったくりツアーに気を付ければ問題ありません。
一方、イスタンブールは賑やかな観光道路を外れるとやばい雰囲気です。イスタンブールでは現地の方に町を紹介してもらいましたが、大通りを外れていくと、「この辺はナイフで観光客を脅す人たちがいるから気をつけて」とのこと。
ほんのちょっと大通りから降りていくだけで雰囲気変わるので注意ですね。「かばんはしっかりもっておくように、警察が来ても君は何も話さないで」という忠告を受けました。またブルーモスク前の広場の公園も、夜はlittle problemがあるのだとか。
観光客がいるエリアは問題なさそうですが、夜はむやみに出歩かず、明るい大通りを通ったほうが賢明です。
また、色々な人が話しかけてきてくれる町ですが、絨毯買わされたり、一緒に飲みにいって多額請求されるような詐欺に引っかからないように注意しましょう。
物価
日本よりも安いです。ケバブサンドも5リラ(100円ちょい)で食べられて、宿も500円台から見つかります。ケバブサンドやサバサンドは色々なところで売っていますが、店によりかなり値段が異なるので注意が必要です。
サバサンドは橋下の店が有名ですが、もっと安く食べられる所もあります。屋台のトウモロコシ、栗、パンなども、地味に場所によって値段が違うので色々見てから決めましょう。
人柄
全体的にフレンドリーな人が多い印象です。親日国家として有名なトルコなので、日本語で話しかけれらることもしばしば。やたらとチャイ(紅茶)が好きで、たまにおごってくれます。出会った人の中には、お父さんが日本で働いているorいたという人が複数いて、日本とのつながりが感じられました。
食事
トルコといえば世界三大料理のトルコ料理を有する国です。ケバブ、キョフテ、キュネフェ、ライスプリン、ムール貝、トルコアイスなどなど、特にスパイシーで味が濃すぎるという物は少ないので、日本人の舌に合うイメージですね。
トルコ料理を食べる際にはぜひ「ロカンタ」へ。ロカンタとは大衆食堂のことで、たくさん並ぶ料理から好きな物を皿にとって、食前に会計をするシステムのお店です。
筆者が行ったロカンタでは、パンが無料で取り放題だったので、安いスープ(めっちゃ美味しい)のみを購入し、大量のパンをスープにつけて食べるという方法で最終日をしのぎました。
節約家にはオススメの方法ですよ(笑)。
トルコ料理の中でも筆者がおすすめするのは、キュネフェです!
ぱりぱりの麺の上にチーズとシロップがかかっているデザートで、シロップの甘みがチーズにいい感じに抑えられていて食べやすいです。
トルコに行った際はぜひお試しください。
交通網
列車はありませんが、バス網が発達しています。少なくとも今回周った3地点間は複数のバス会社が運航している模様です。
私の場合はメトロ社の評判が良いと聞いていたので、全ての区間でメトロ社を使用しました。飲み物を出してくれたり、バスの中で充電できたり、これといった欠点はありませんでした。安心安全のメトロ社と言っていいと思いますよ。
2.ブルガリアの治安・物価・観光情報
ヨーグルトでお馴染みのブルガリア。今回訪れたのは、首都ソフィアです。
治安
普通に良いと思います。なんなら公園で野宿しても問題なさそうです。町もゴミが無くてきれいで、野犬も見ていません。
物価
パンと果物くらいしか食べてませんが、かなり安かったイメージです。
リンゴは今回周った国の中でも最安値でした(リンゴはすべての国で売られていたのです)。
宿も600円台から見つかります。今回泊まったホステル123はオーナーが親切で、無料朝ごはんもたくさん食べられるのでおススメです。
観光
市内のアレクサンドロフスキー教会も美しいですが、主にリラですよね。リラの修道院は、壁のしましま模様が独特なブルガリア正教の修道院です。
結構山奥に位置していて、実際に泊まることもできます。日本でいうと山奥の宿坊、高野山みたいなイメージですね。
それ以外にも、市内では無料のフードツアーなんかが行われているので、そちらも要チェックです。
3.セルビアの治安・物価・観光情報
今回訪れたのは、コソボ紛争の爪痕のこる首都ベオグラード。
治安
駅周りに怪しい人たちがいたりしましたが、そんなに悪くはなさそうです。町の観光地の部分は汚くないし、野犬も見ていません。
ただドナウ川は普通に汚かったです(笑)。
物価
何気にどこも高かったイメージですが、宿は600円台から見つかりました。
観光
歴史的な街並みや要塞を見るくらいで特に目新しいものはありませんが、NATOに爆破された建物を見ることができます。写真撮ったら何かを言われるみたいなことを読みましたが、実際に軍の人が常駐している感じだったので、写真を撮るならサッと撮りましょう。
観光の中心は歴史地区内になりがちですが、歴史地区は夜に橋の上から見ると、夜景がちょっと綺麗です。
個人的には川向こうの新市街地側にある、Gardos Tower/Millenium Tower(maps meより)がおすすめです。金払ってまで登らなくてもいいかもしれませんが、下から見るだけでも十分いい景色ですよ。
そちらのほうが歴史的な建物がコンパクトにまとまっていて、そこだけ小さな村のような感じです。歴史地区よりも人が少なく、のんびりしているのでゆっくり観光したい方はぜひこちらへ。
また、夕暮れ時に新市街地側の川沿いを、アイスやポップコーンを食べながら散歩するのが心地よいです。やたらとたくさんの人がウォーキングしていました。
4.ボスニアの治安・物価・観光情報
今回訪れたのは、サラエボ事件で名前だけは知られる街サラエボ。
1.物価
ベオグラードより安かったですが、ブルガリアよりは高いイメージです。市場で味見したいっていうと、めっちゃプルーンくれました(笑)
2.治安
昼間歩いている分には、全く悪くなさそうです。夜は出歩いていないので分かりません。野犬は少しいたけれど、みんな耳にチップが付いていたので安全でした。ごみはありませんでしたね。
3.観光
旧市街を回るのがメインになると思いますが、スナイパー通りや、ホリデーインなどの銃痕、サラエボ・トンネル、オリンピックスタジアムの墓標群などをみて、平和学習しておくべきです。
ボスニアは独立後に、独立を反対するセルビア人勢力と対立し紛争状態に陥る。戦況はセルビア側が有勢だった。サラエボはセルビア人勢力に包囲され、1つのトンネルを残し、ほとんどの補給路を断たれた。セルビア勢力は、包囲後も町を守るボスニア政府軍への攻撃を繰り返し、サラエボの多くの建物が破壊され、たくさんの市民が亡くなった。
実際に行ってみると、銃痕の残った建物や、街中に点在する平和のモニュメントなどから紛争の爪痕を感じることができます。
筆者がプルーンをもらった市場も、かつてセルビア勢力の砲弾が撃ち込まれ、68人の市民が亡くなったことがあった市場でした。何も知らないと、今いるこの場所がほんの少し前まで紛争の現場だったとは、全く分からないでしょうね。
不幸にもセルビア勢力の利点となった地形ですが、町は本当に山に囲まれたすり鉢の底にあることが分かります。少し山を登って高台へ行き、町全体を見渡すのも綺麗でおすすめです。
5.クロアチアの治安・物価・観光情報
クロアチアはドブロブニクにしか行っていないので、ドブロブニク(ドゥブロブニク)についての情報です。
1.治安
全く問題なし!ただ、スリや置き引きはどこでもあるので油断しすぎないようにしましょう。
2.物価
死ぬほど高いです。貧乏人には食べられるものが無いので自炊必須ですね。その辺に自生しているローズマリーをパスタに使うと、ちょっと高級感のあるパスタを作れますよ。
宿も高いですが、筆者が泊まったゲストハウスキューバは比較的安かった記憶があります。キッチン付いていて自炊できるし、庭のブドウ食べられるのでおススメです。
3.観光
行くとなれば主に旧市街、ビーチ、展望台の3つだと思います。
旧市街は、とにかく人が多いですが街並みの美しさは群を抜いています。大通りから路地裏まで全てが美しく完璧。レストランは高いですが、水くみ場で水分補給できます。金銭的に余裕あれば、城壁の上に登って一周するのも良さげです。
旧市街の南にはビーチがあり、遊泳可能。ただ、ここまで来て泳ぐほどのビーチでも無いかなという印象です。
そして、今回の旅のハイライトの1つであるスルジ山からの展望!
山頂まではケーブルカーでも行けますが、往復2200円という、がんばったら3週間暮らせるくらいの価格だったのでこの方法は断念。
でも諦めなくて大丈夫です。徒歩でも十分登れます。
山頂からは夕方に到着して、サンセットを見るのが定番です。
少しずつ海の色が変わって、紫色になっていく様子はいうまでもなく美しいですね。海に太陽が沈んだ後も、夜景がきれいなので少し待機しましょう。
6.モンテネグロの治安・物価・観光情報
なかなか名前を覚えられなかった国、モンテネグロ。行ったのはコトルだけです。
1.治安
特に問題なさそうです。ドブロ同様にスリ・置き引きにはご注意ください。
2.物価
ドブロブニクより少しはましかなという程度。引き続き自炊しましょう。
3.観光
こちらも城塞へ登って町を見下ろすのがメインです。
旧市街から登っていくと入り口で金をとられますが、旧市街の北側にある登山口から登れば無料です。
城塞からは旧市街を見下ろせますが、反対側の山に目を向けてみると無骨な山肌がかっこいいです。筆者は「山かっけー」とか言いながら、山と登山客とヤギを2時間ほど眺めていました。それくらい魅力的な山です。
降りる際には、旧市街側から降りても金とられないので安心して降りましょう。
山以外では海も綺麗です。水の透明度も高いですし、入り江になっていて中途半端に浅いところがあるので泳ぎたくなる海ですね。小さいながらビーチもしっかりとありますよ。
7.アルバニアの治安・物価・観光情報
出入国スタンプの無い国、アルバニア。今回は首都ティラナとジロカストラを訪れました。
1.物価
自炊を続けていましたが、普通に安かったイメージです。
2.治安
ジロカストラはまず問題ありません。新市街の方に夜は行っていませんが、旧市街の方では夜でも軒先でお話してる人が多かったり、子供も普通に出歩いていたので平和でした。
首都ティラナの方も、さほど問題は無さそうで、野宿しようと思えばできそうだと思いました。野犬も町の観光地では目撃していません。
3.観光
首都ティラナの方は、バス待ちで滞在したくらいでしたが、大きな博物館があって気になりました。どうやらアルバニアの歴史を学べるらしいので、時間に余裕があれば行ってみても面白そうですね。
ジロカストラでは、石屋根の町と城塞、ブルーアイが観光名所になっています。
ジロカストラ城は、ジロカストラの町を一望できて、色々な武器なんかも置いてある所です。何気に戦闘機も置いてあります。石造りのお城のメルヘンな感じが好きな人は、建物自体も楽しめると思いますよ。入場料も200円程度です。
さらに上から町を見渡したい場合は、町の一番高いところにホテルを目指しましょう。行く途中の道からは城を含めて、川向こうの農耕地まで全て見渡せます。あとやっぱり、向かいの山がかっこいいです。
ブルーアイは一言で言うと、やたら水が綺麗な泉ですね。
水の青さと豊富な水草の緑が、独特の爽やかな風景を作り上げています。水温はかなり低いですが、飛び込んだり泳いだりできますよ。ヨーロッパの歴史的な建築物に飽きてきたくらいの頃におすすめな場所です。
8.ギリシャの治安・物価・観光情報
パルテノンのイメージ、ギリシャ。今回訪れたのは、カランバカとアテネとサントリーニ島の3つです。
1.物価
全体的に高いです。特にサントリーニ島ではパンと果物くらいしか買ってません。貧乏人は自炊しましょう。
2.治安
メテオラとサントリーニ島は安全です。サントリーニ島では野宿しましたが、問題なかったです。
一方、アテネの治安はあまり良くないと感じました。
町中に落書きがありますし、目の焦点があってない人もちらほら。ホームレスの方たちもそこそこいました。
中心街では大丈夫ですが、少し郊外に行くと野犬が多いです。
あと電車の切符を買うときに、券売機の使い方を教えてあげようと見せかけて、貨幣盗んでくる人がいるので注意しましょう。
3.観光
色々見るところがあるので、詳細は別記事で書きますが、主にはメテオラ、パルテノン神殿、サントリーニだとイアとフィラになると思います。
メテオラは、崖の上に立つ修道院が見られる場所で、様々な修道院がかなりの断崖絶壁に建てられています。
修道院だけでなく、周りの奇岩の風景も雄大で楽しめますよ。
言わずと知れたパルテノン神殿は、現在修復工事中です。新しい大理石と古い大理石の境目がくっきり分かってしまうため、レゴブロックを組み合わせたような風に見えます。高い入場料払ってまで行かなくてもいいかもしれませんね。
サントリーニ島はハネムーンで有名な島ですが、実際にカップル率高し。
主な観光地はイアとフィラですが、世界一の夕陽で有名なあの場所はイアの方です。けっこう人は多いですが、普通にきれいかなというくらいでした。
東欧の治安・物価・観光情報まとめ
以上の8ヶ国が今回周った国々でした。まだ、コソボ、マケドニア、ルーマニア、ハンガリーあたりには行けていないので、東欧を網羅はできていません。
全体的には日本より物価安くて、治安も悪くないという印象でした。
国が密集していて、短期間でも複数の国を回る事ができるので、色んな国回ってみたいという方にはおすすめの場所だと思います。
ぜひ旅行先にご検討ください!
海外で一人旅をしてみたい!という人へ、
行き先決定~当日の飛行機の乗り方まで、必要な全手順をまとめました。
ネットサーフィンしまくって収集する必要のある情報をキュッとまとめたので、良かったら活用してみてくださいね。