東南アジア

東南アジアで注意する事。野犬の恐怖やベトナムで騙された話。

旅にトラブルは付き物です。
特に海外旅行では、日本とは違う環境の中で、独特の問題も発生します。
実際に旅先の宿では、色々な人とお話している中で色々なトラブルの話を聞く事ができました。

そこで今回は、人から聞いた話と自身が経験したトラブルをまとめて、その対策を考えました。記事の最後の方には私がベトナムで騙された話も書いています。書いているうちに色々と感情が乗ってしまいましたが、体験記として参考にしてみてください。

主に東南アジアで注意すべきことについてまとめているので、東南アジア旅行を計画されている方や旅行中の方のお役に立てればと思います。

東南アジアで注意すべき危険

1.食中毒

衛生環境の悪い国や、なま物食べるような場面で注意が必要です。
筆者もベトナムで食中毒発を症して、10日ほど微熱と下痢が続きました。
これについては別記事で詳しく書いてみました。

海外旅行で食中毒になった時の対処 東南アジアでこじらせた私の失敗より海外旅行で食中毒にかかった時の対処方をまとめました。私が東南アジアで食中毒をこじらせた経験もふまえて紹介します。海外旅行を計画中の人や海外にいて食中毒を発症中の人はぜひ参考にしてください。食中毒の際に下痢止め・正露丸はNG?その症状は?食中毒の原因とかからないために注意すべきことは?胃腸に優しい食べ物とは?。...

2.蚊

少し前の事ですが、渋谷区の代々木公園を中心にデング熱感染が確認されてニュースになりました。

デング熱とは2~14日の潜伏期間の後、発熱や頭痛などが発生する感染症です。ウイルスを持っている蚊に刺される事により感染します。

蚊に刺される事により感染する感染症は、デング熱の他に、ジカ熱マラリアがあります。
マラリアの分布は郊外のジャングルなどに限られる様ですが、これらは全て東南アジアが流行地域になっています。

どの感染症も速やかに治療を行えば、重症化を防ぐことができるので、高熱や頭痛などの症状が見られて、感染が疑われる際は病院へ行きましょう。自己判断は危険です。

対策としては蚊に刺されないようにするしかありません。具体的には虫除けスプレーの使用や長袖長ズボンを着るなどです。

他には寝るときに蚊帳に入ることですが、実際にラオスの宿でベッドに蚊帳が付いている所がありました。

3.野犬

私が旅行で最も恐れていたものは野犬です。
印象的には特にタイが多かったですが、普通に町中にうじゃうじゃいます。何故か大型犬がほとんどです。そして飼い犬っぽいのが吠えながら敷地から出てくることもしばしば。

細い路地裏で、月をバックに道をふさぐ、大型犬のシルエット。→絶望です。

その道が宿への近道だったのですが、怖いから迂回しました。結局迂回路にもたくさん野犬いたわけですが(スコータイ談)。

なぜ犬が怖いのかというと、狂犬病という病気を持っている可能性があるからです。
この病気の怖いところは、発症すると致死率が100%だというところ。発症した後の有効な治療法は見つかっていません。

なので発症する前にワクチンを打つことが必要になります。24時間以内に病院へ行かなければいけません。ちょっと噛まれて傷ができたくらいでも、ウィルス自体は入っている可能性があるので、すぐに病院へ行きましょう。

また犬だけでなく、コウモリやネコなどの全ての哺乳類に感染するので注意が必要ですよ。

対策としては、犬に近づかない事です。でも吠えながら追ってきたりします、2匹同時にぴったり付いてきたりします、恐怖以外の何者でもありません。でも、無視します。すぐ後ろに恐怖の塊が付いてきていますが無視します。これが私がやっていた対策です。

一番してはいけないことは、刺激することです。目が合うと間違いなく興味を示すor吠えてくるor追ってくるのいずれかの行動を示すので、存在に気づいていない感じでスルーすると、あちらも諦めてくれることが多いです。

その他の方法としては、武器を持つ現地民に助けてもらう気持ちを伝えるという方法があります。

私は犬がいるのを分かっている所を通る際には、折り畳み傘を手にしていました。正直無力だと思いますが、丸腰よりは気持ち的に心強いです。

一説によると、石を手に持っていると良いらしいですが。それは、現地民に石投げられた経験があって、石の恐怖を覚えている犬だけのような気がします。中途半端に石を投げて、逆に怒らせると怖いので、絶望を悟った時の最終手段にしましょう。

また現地民に対してはおとなしい犬もいます。私は犬に絡まれている時、何度も現地の人にに助けてもらいました。どうしても通りたい道があれば、現地人のすぐ後ろについていくと心強いです。

そして気持ちを伝える事も大事みたいです。『敵意が無いことを伝える、そうすればあいつらは分かってくれる』みたいな事を言ってる人がいたのですが。実際にインドや東南アジアで有効だったらしいです。できる方はぜひやってみてください。

心がけ的対策としては、夜は歩き回らない野犬のいる場所を把握するという事ができます。

昼間の犬はグテーっと溶けがちですが、夜はアグレッシブに動き回ります。やたらと吠えてきますが、それに呼応するやつがいると大合唱になることがあります。暗い道は犬の存在に気づかない事もあるので注意です。

またどこにでも野犬がいる感じはしますが、あいつらにもあいつらなりのテリトリーがあるようです。同じ犬が同じところで見られることがよくあります。逆に言うと、テリトリーから出ていくとそれ以上ついてこなくなるのですが、怖い犬が入るところは意図的に避けたほうが賢明です。

色々書きましたが、普通に歩いているだけでも噛まれる時は噛まれるみたいなので、ほどほどに気をつけて、噛まれたら病院へ行きましょう。

4.ぼったくり、詐欺

基本的に値引き文化のある国では、観光客に普通の値段以上で売ってきます。ほとんど下げること前提の値段で言ってくるのでしっかり下げましょう。

そのためには、その国の相場を事前に調べて把握しておく事が必要です。同じ距離のバスや内容が同じツアーでも旅行代理店によって言ってくる値段変わるので、決める際は複数回って決めたほうが良いです。

お金を騙しとられたという話もよく聞きます。ある人の話では、トルコに行った際に見知らぬトルコ人と知り合い、バーに飲みに行ったらしいです。そして最後の請求になって、その請求額が法外な値段だったとか。この話によると、そのトルコ人とお店の人はぐるだったらしいですよ。安易な誘いには警戒しましょう。

また筆者自身もベトナムのホーチミンでぼったくられた事がありまして。
まさにホーチミン像の辺りにいるときに、見知らぬベトナム人が声をかけてきました。

話してみると美味しいフォーのお店を知っているので、教えてやるとのこと。
何故か筆者はそれを信じて、その人のバイクに乗ってフォーの店に向かいます。実際にそこは美味しいフォーのお店でしたが、最終的な料金が少し高めでした。どうやら追加料金かかるオプション系の具(おしぼり・揚げ物など)を知らぬ間に追加されていたようです。

それで不信感を抱き始めたわけですが、その後彼はホーチミンの観光地を案内してあげると言い始めました。不安だったので無料なのか聞いてみると、何故かそこだけベトナム語で返答してきます。

その意味を聞いてみると、たどたどしい日本語で大丈夫と繰り返すばかり。
完全に彼を信じられなくなった私は、そこで別れようとしました。バイバイと言って帰ろうとすると、何故か大声で呼び止めてきます。それを無視すれば良かったのですが、話を聞いてしまう私。

彼がおもむろに取り出したのは、料金表でした。彼は最初から、そういう業者さんだったわけですね。そして、その料金は高すぎました。

ホーチミン内の観光地いくつか回るだけで数千円。しかもそれらは歩いて移動できる距離です。完全にぼったくりだったので断りました。

そうすると出してきたのは、日本人観光客のアルバム。どうやら、彼が過去に案内した人たちのようです。そこには、観光地の前で笑顔の日本人の写真と、彼への感謝の言葉が日本語で書かれていました。

もうそこで完全に、最初からだます気だったのだなと気づきました。実はこういうアルバム出してきて安心させようとする手口をどこかのブログで読んだことがあったんですよね。

それでもう断って去りましたが、また呼びかけられ、高すぎて無理だと言えば、ここまで連れてきた金を払えと言います。

まぁ自分が最初に確認しなかったことは認めざるを得ないので払いましたが。500mくらいの移動に1000円払うことになりました。

大声で言い争っていたので、通りすがりの人が仲介してくれようとしたり、自分もこんなものにひかかったのが悔しくて半泣きになりながら話していましたが、いくら話しても払えと、そして1000円以下は不可だということで自分の方が折れてしまいました。

今回の件は最初に確認しなかった私が100%悪いわけですが、なぜこんなものにひかかってしまったのか?それは慣れだと思います。

カンボジアからベトナムへ来たのですが。カンボジアにいるときは初海外という事もあり、わりと緊張感を持っていました。しかし次第に慣れてきて、警戒が緩んでたんですね。ここから言えるのは慣れてきた頃が危険だということです。あと中途半端に日本語を話せる人には警戒しましょう。

東南アジア旅行で気をつけることまとめ

以上が東南アジアで気を付けるべ4つです。
犬に絡まれたり、騙されたりしましたが。今となっては良い思い出です。騙されて言い争っているときも、悔しかったけど、正直少し楽しかったです。日本ではあんなに感情が動くこともないし、久しぶりに大声出したらスッキリしました。これが原因で熱が上がった可能性もあるんですけどね(その後高熱が出て3日動けなくなりました、食中毒です)。

色々なトラブルがありますが、対策を知っているだけでも防げるものも多いです。もし陥ってしまった場合も、対処法知っていれば落ち着いて行動できるので、しっかり事前に知識を入れていきましょう。

この記事が東南アジアの危険を知るための参考になればうれしいです。

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