日本は世界的に見ても治安が良い国で、国別の治安ランキングでも9位にランクインしています(英誌エコノミストCNN 2019)。これは殺人事件の数、難民の割合、銃の入手しやすさ等の24項目について分析したものです。
つまり大抵の海外の国は、日本よりも治安が悪く、犯罪に巻き込まれる可能性がより高いと言えます。
もちろんテロなどの大きなトラブルに巻き込まれる可能性は、よほど治安の悪い国に行かない限り遭遇する可能性は低いでしょう。
しかし、スリや置引きなどの軽犯罪や、脅迫・睡眠強盗などの犯罪は、どこの国でも起こりうるものです。
実際に私の回りにも、カンボジアで睡眠強盗にあって全ての荷物を無くしたり、ヨーロッパで財布をすられて無くした人がいます。
特に観光地では、観光客を狙った盗難事件が後を絶ちません。
盗難にあうと、盗難届けを出したり、クレジットカードを止めなければいけなくなったりして、旅程が潰れる可能性もあります。
そんな盗難にあわないためには、しっかりと対策をしていきましょう。
今回は、便利な盗難防止グッズ8選を、防犯対策を交えながらまとめました。
海外旅行に行かれる方は、参考にしてみてください。
Contents
海外旅行にオススメの盗難防止グッズ8選
1. シークレットポーチ
基本的には、服の下からウエストに巻いて使います。斜めがけして、その上から上着を羽織ったりして使うことも可能です。物理的にスリ対策になります。
また、海外ではスキミングにも注意が必要です。
これはスキマーという機械を、カードに近づけることでカード情報を強制的に抜き取るというものです。
交通系のカードや、Edy・IDなどで電子マネーを払う際に機械にかざしますが、あの機械の方をカードに近づけてくる感じですね。
スキマーのサイズは、たばこほどの大きさで、観光スポットや電車などの人が密集した場所で使われると気づくことは困難です。
シークレットポーチには、スキミング防止機能の付いているものを選びましょう。
服の下から付ける場合は、汗の侵入を防ぐために速乾、防水などの機能の付いた物がオススメです。
2. 旅行財布
abrAsusの旅行財布は、海外旅行用に作られた財布です。
そのため海外旅行に役立つ様々な工夫が施されています。
特徴をまとめると…
- 2つ折りで柔らかな牛皮を使っているので薄くコンパクト
- 開くと長財布になり、人気の海外渡航先トップ50の紙幣のサイズに対応
- 「かぶせ」があるので、財布の中身をのぞかれない
- 特殊な裁縫により、小銭を取り出しやすい(底が斜めになっているので、片方に貨幣が貯まる)
- 幅に余裕のあるカードポケットが2つ
- ウォレットコードを付けられる
宿に置いておく財布とは別に、シークレットポーチやカバンに持ち歩き用として入れておくのにオススメできる財布ですね。
リスクを分散するために、少額の小銭を入れたダミーの財布を持ち歩くのもおすすめです。貴重品を1ヵ所に集中させずに、いくつかの財布やジップロックなどに分散させて持ち歩きましょう。
プリペイドカードを活用して、現金を小分けに持ち歩くのもいいですね。
3. スキミング防止スリープ
スキミング対策として、クレジットカードをスリープに入れておくのもオススメです。
ずれにくいのでカード型よりもスリープ型の方がいいですね。純粋にクレジットカードを摩擦から保護する目的にも使えます。
4. ボディバッグ(斜め掛けカバン)
海外旅行の町歩き用のかばんには、バックパックか斜めがけできるボディバッグがおすすめです。トートバックのようにファスナーが付いていないものやハンドバックは盗難にあうリスクが高くなってしまうのでおすすめできません。
また、刃物でバッグを切られて中身を盗まれることもあるので頑丈なものを選びましょう。
ボディバッグは斜め掛けで体の前に持ってくるようにします。常に荷物は目の届く範囲に入れておきましょう。
500mlのペットボトルが入り、防水、速乾などの基本的な機能のほかに、バッグの背面の盗難防止ポケットや盗難防止ロックがついているUMEXのカバンがおすすめです。
5. バックパック
バックパックについては、Metodoのカバンが最強です。
機能をまとめると…
- 防刃生地
- チャックロック
- スキミング防止機能
- 生活防水
- 背面の隠しポケット
- ワイヤーロックとロック隠しポケット
- ノートパソコン収容可能
カバン自体にスキミング機能がついているのは、ケータイ電話を対象とした電子スリを防止するためです。ここまで防犯機能のついたバックパックは他にはないですね。
6. 南京錠
宿に荷物を置いておく時や、人の多い場所で出歩く時には、カバンに南京錠やワイヤーロックをかけておきましょう。
安宿ではセキュリティ面がしっかりしていなくて、基本的に誰でも出入りできるところが多いので必須ですが、普通のホテルでもしっかりと鍵をかける必要があります。
ある程度のランクのホテルなら外部の人間の出入りは管理されていますが、ハウスキーパーがお客さんの荷物を盗むことがあります。そこそこのホテルでも、ハウスキーパーとして働いている人は貧困層の人だったりするので注意が必要です。
実際にギリシャのサントリーニ島のホテルで、ハウスキーパーにお金を取られたと考えられる事件がありました(参考 : https://ason-de-kurasu.com/post-8901)。
安物のカギだと分解されたり、切断される可能性があるため、そこそこのものを使用した方が良いですね。
7. ワイヤーロック
南京錠はバッグの中の荷物を取られないために使いますが、ワイヤーロックは主にカバン本体の置き引き対策として利用します。
宿でベッドの柱や手すりとカバンを括りつけたり、駅やバスターミナルで椅子に荷物を括りつけておけばカバンの盗難を防ぐことができます。
おススメはCropsのワイヤーロックです。長さが1m以上あるにもかかわらず、重さは約120gと非常に軽量で、かなりコンパクトにもなります。また色がカラフルなので人の目につきやすく、盗難の抑止力になります。
その他、さらに盗難防止機能を高めたい場合はバックセーフもおすすめです。
8. ジップロック
最後に紹介するのはジップロックです。
治安の特に悪い地域では、強盗にあう可能性があるため、どんな装備を持っていても意味がなくなる場合があります。
強盗の対策としては、貴重品を分散して管理することが重要となります。クレジットカードや現金などの貴重品は、ジップロックにいれて、靴下・靴・下着などの中に分散して隠しましょう。
荷物をすべて盗られたとしても、クレジットカードとパスポートさえあればどうにかなるので、これらだけは死守したいですね。
実際にアフリカや中南米の一部の地域では、有効な方法とされているので、治安の悪い場所に行かれる方は参考にしてみてください。
その他、海外旅行で意識したい防犯対策
- 人前で無闇にお金を出さない
- 他人を信用しない
- 夜は出歩かない
- できるだけ現金を持ち歩かない(カードを使う)
- 荷物から目を離さない
1、3、5などは基本的なことなので、どうにか意識するようにしましょう。最初のうちは意識していても慣れてくると頭から抜けてしまったりするので注意です(参考:ベトナムでだまされた話)。特にバスターミナルや駅でカウンターの人と話している際は、荷物に意識が向きにくくなるので気を付けましょう。
他人をすぐに信用しないことも大事です。海外の観光地では、様々な客引きが話しかけてきます。用がない限り、基本的に無視しましょう。
私の友人はトルコに行った際に、仲良くなった外国人とバーに行って飲んだところ、最後には法外な値段を請求されたとか。結局は、その外国人とバーの店員がぐるだったそうです。
他にも、一緒にお酒を飲んでいたらいつの間にか眠っていて、荷物をすべて盗られていたという、いわゆる睡眠強盗もいまだに存在しているので注意しましょう。
海外旅行にオススメの盗難防止グッズと防犯対策まとめ
- スリ対策に南京錠やシークレットポーチ
- 置き引き対策にワイヤーロック
- スキミング対策も大事
- 貴重品は一か所にまとめない
常に荷物には意識を向けておかなければいけないし、いちいち鍵をかけたり、人のいないところでコソコソと財布を開いたり、面倒なことも多いですが、そのような手間を少しでも軽減してくれるのが盗難防止グッズです。
備えあれば憂いなし。必要なものをうまく取り入れて、楽しい旅で終わることができるように、しっかりと対策していきましょう。
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